会社員は飼い犬だ
起業してわかった。
会社員とは飼い犬だ。
起業家が世の中に価値を提供し、仕事をつくる。
価値が認められればやがて仕事はふえ、起業家一人では対応しきれなくなる。
仕事のなかで「誰にでも出来ること、能力のないやつに任せても良いこと」を切り分けてその仕事に値段をつける。
その値段でその仕事を買うのが労働者であり、その値段で労働力を買うのが経営者だ。
この取引が公平なのは最初の一回だけ。
日本の転職市場は流動性が低いといわれているが、つまり一度就職してしまったらその後の主導権は経営者にある。
その後は、低い賃金&賃金上昇率で労働者の時間を有利な条件で経営者が買い続ける。
労働者がどんなに文句を言っても経営者は涼しい顔だ。
それはまるで、「エサをくれ」とキャンキャンほえる飼い犬を見るようなものである。
しかし、飼い犬であることをやめて自分でエサを探しにでてみれば意外となんとかなるのが今の日本だ。
というかむしろ日本はチャンスだらけの国である。
従順な飼い犬だらけの日本では、サービスの価格がめちゃくちゃ低いからだ。
ブラック企業を批判しておきながら、ブラック企業のおかげで安くておいしいご飯が食べられる。
一台のパソコンと7000円程度のインターネット通信費用さえあればあらゆる情報が手に入るが、それは調べさえすれば起業の値段はどこまでも低くおさえられるということだ。
そのうえ、人々の欲求は満たされさらなる欲求をみたすために個人がさまざまな欲求に走り出した。
個人の欲求が多様化するということは大企業では拾いきれないニーズが増えるということだ。
そのニーズを満たせるのはだれか?
脱サラ起業でどん欲に仕事ができる人にほかならない。
サラリーという保険をすてて、自分の人生を歩み始めた人はなんでもできるのだ。
自分一人が食べるだけのお金を稼ぐことはなんら難しいことではない。
一度お金の心配がなくなってしまえば、あとはそこを基盤に1年でも2年でもねばって、でかい商売をするチャンスを待てばよいのだ。
世界は、あなたが思っているほど難しくはない。
一番最初の人類はマンモスでも狩っていたのだろう。
同じことをするだけだ。
食糧を取りに行こう。